乳がん再建手術と入院期間のスケジュールを公開します!

乳がん・再建の話

乳がん摘出と再建手術の為の入院期間は手術内容により異なることを以前の記事でご紹介しました。さらに、術後の経過よって日数は前後します「乳がん摘出&遊離腹部皮弁再建手術」を受けた筆者の入院期間の生活を公開します。

入院期間スケジュール

まずは入院期間全日程のスケジュールを公開します。

入院期間全日程スケジュール公開

筆者の場合は手術2日前に入院し、術後16日目で退院しました。入院期間は19日でした。

入院1日目 入院・診察 手術箇所のマーキング
入院2日目
入院3日目 手術 手術時間13時間。終了後ICUへ移動。
入院4日目 術後1日目 ICU(朝食)→病棟
入院5日目 術後2日目
入院6日目 術後3日目 PCA麻酔抜く 歩行練習
入院7日目 術後4日目 小水管抜く 自分でトイレに行く。術後初シャンプー
入院8日目 術後5日目 ドレーン①抜く
入院9日目 術後6日目
入院10日目 術後7日目
入院11日目 術後8日目
入院12日目 術後9日目
入院13日目 術後10日目 ドレーン②抜く
入院14日目 術後11日目
入院15日目 術後12日目
入院16日目 術後13日目
入院17日目 術後14日目 抜糸
入院18日目 術後15日目 ドレーン③抜く 術後初シャワー
入院19日目 術後16日目 退院

手術日のこと

手術は朝8時30分開始。朝8時20分ごろに看護師さんに付き添われ病棟を出発。自分の足で手術室へ移動し、自ら手術台に乗りました。その後はまな板の上の鯉状態。女性看護師が囲んで点滴を差したりした後、口に酸素マスクをつけられます。

次に声をかけられ目覚めた時には手術は終わっていました。ベッドに横たわったまま手術室からICUへ。

ICUに到着し、壁掛け時計を見るともうすぐ9時30分。手術開始から1時間、ではなく、13時間が経過していました。その後ICUで夜を過ごし、翌朝病棟に戻りました。

手術日のことは、また改めて書きたいと思います。

管が抜けていく度に自由を手に入れる

手術直後に病棟に戻ってきたとき、繋がっていたのは、PCA麻酔管、小水排出管、体液退出管(ドレーン)×3、点滴管の6本。

PCA麻酔は、使わないまま術後3日目に抜かれ、翌日に小水排出用管、さらに翌日にドレーン1本が抜かれました。ここまでは早かった!

最後の1本のドレーンが抜けたら翌日には退院なのですが、残りの2本のドレーンは無駄なものを排出し続け、なかなか抜くことができない・・・結局最後のドレーンと点滴用管が抜けたのは術後15日目になりました。

当初は「入院は2週間程度」と聞いていたので、想定していたよりは長かった・・・。

入院生活タイムスケジュール公開

次に1日のタイムスケジュールを紹介します。術後から退院前日までは、ほぼ同じタイムスケジュールです。

 6:00 起床
点滴①
 8:00 朝食
 9:00

 

看護師回診 検温、血圧、パルスオキシメーター、乳房血流確認、手術痕確認
医師回診
掃除 床掃除、ゴミ回収、シーツ交換(週1回)
自由時間 (身体拭き・シャンプー、シャワーあり)
12:00 昼食
点滴②
13:00

 

自由時間

 

(身体拭き・シャンプー、シャワーあり)

※面会時間:14:00~17:00

18:00 夕食
点滴③
20:00 看護師回診 検温、血圧、パルスオキシメーター、乳房血流確認、手術痕確認
21:00 就寝(消灯)
24:00 点滴④

 

常食は1日1800キロカロリー

手術日は絶食だったものの、それ以外は食事制限がなく「常食」でした。

常食は2つのメニューから事前に希望を出します。「病院食=美味しくない」という先入観を持っていましたが、常食だったからか、そんなに「悪くはなかった」です。

常食メニューはバリエーション豊富で、和食だけでなく、洋食や中華の日もありました。甘いものはパンと一緒に出てくるジャムかハチミツ、ヨーグルトや乳酸菌飲料、昼食に添えられるフルーツくらいで、ココロが潤いませんでした・・・。間食禁止ではなかったので、たまには食べればよかったかも・・・。

ちなみに、手術の翌日も常食の朝食。手がパンパンに浮腫んで箸が持てなかったので、スプーンとフォークは用意してもらいました。

看護婦さん曰く「そんなにモリモリ朝食を食べる人はいない」そう。そんな中、おかずは完食し、ご飯も半分くらいは食べた私・・・

食事も診療も身体拭きも、全て自分のベッドの上で行われる

医師の回診は1日1回、朝食前後。乳腺科、形成外科、手術直後は麻酔科・・・と診療科毎で、大体2~3人くらいでやってきます。たまに研修医がいたり、偉い先生が来るときがあったり。多いときは7~8人くらいが私のベッドを囲んで手術痕を眺めます。

検温、血圧などは1日2回、看護師が実施します。1日数回の点滴も看護師さん。看護師さんは身体を拭いたり、といった医療行為以外もやってくれますが、シャンプー以外は全てベッドの上です。

とにかくいろんな人が訪ねてくるので、その時間帯はなるべく出歩かないようにしていました。

1日4回の点滴・・・

最後のドレーンが抜けるまで抗生剤の点滴が続きます。点滴は「1日3回(8時間毎)」だったのですが、薬剤が合わずに発疹が出たので、途中から「1日4回(6時間毎)」のものに切り替えました。

点滴はその都度差しなおさずに同じ針を何回か使うのですが、数日で使えなくなり、針の差し替えが必要になります。針がうまく刺さらないことが度々あって、痛いし、看護師さんには気を使うし・・・で本当に憂鬱でした。

そういえば、手術前の点滴針もうまくいかずに何回もトライしてたので、私は点滴が入りにくい体質(?)なのかもしれません・・・

夜早く、朝も早い入院生活

最後まで慣れなかった「21時消灯」。

20時過ぎから看護師の声かけが始まり、痛み止めだの、アイスノンだの、必要なものがあればお願いをします。21時に眠れなければ起きてても問題ないとのことで、たいてい暗い中、イヤホンつけてスマホで動画を見ていました・・・

23時頃、やっと眠気が来て就寝。だけど24時に点滴。看護師さんがやってきて、なんとなく起こされます。(仕方がないんだけど)

そして朝は6時より前に起きていました。日中に運動量が足りず、体力が余っていたんだと思います・・・

入院期間、時間の過ごし方

手術直後は思うように動けず、身体が浮腫み、耐えられるほどの鈍い痛みがありますが、術後3日目には歩けるようになり、身体も自由を取り戻していきます。その後は退院するまでは凪のような入院生活です。筆者の時間のつぶし方をご紹介しましょう。

持っててよかった!スマホ、タブレット、PC

入院期間は行動制限されているからと日中眠りすぎると、夜に頭が冴えて眠れなくなります・・・なのでなるべくお昼寝は控えました。筆者は普段からよく使うスマホの他、タブレット端末、PCも持ち込みました!

  • 動画を見る
  • SNSを見る&情報発信
  • 本を読む(小説、雑誌、漫画etc)
  • ゲームをする
  • 日記をつける、メモを取る

スマホで全部できますが、本を読む、動画を見るはタブレットが便利。日記はPCの方は書きやすかった。動画は長編映画より、癒される動物のショート動画、お笑い芸人のネタやバラエティなど、気軽に楽しめるものをよく見ていました。

そして電子機器を使うため、ACアダプタや充電器は必須!プラグ差込口はたくさんあっても、当然医療機器で使うのが優先。65W出力可能なアダプタを一つ用意しておくと、PCのACアダプタとして使えるし、一緒に二股に分かれてるUSBケーブルを用意しておくと2つ同時に充電ができます。ケーブルは、長めの方が遠くのプラグ差込み口にも届いて良いです。

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「持っててよかった物編」はまた別で書きます。

まとめ

  • 遊離腹部皮弁一次再建の入院期間は約2週間。ドレーンが抜けるまで退院できない。
  • 病院の夜は早く、朝も早い。
  • 入院期間はほぼベッドの上で過ごすため、「ベッドの上で時間をつぶせる何か」は必須
  • 術後の経過(体調)にも因るが、長く集中できるようなことはできないので、気楽に楽しめるものがベター
  • 日中は眠りすぎると夜眠れなくなるよ・・・

長くなるかもしれない入院期間、自分なりの楽しみを見つけてくださいね。

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